凍結液のPHについて

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  • このトピックには18件の返信、4人の参加者があり、最後にやあにより3年、 11ヶ月前に更新されました。
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  • #842
    やあ
    参加者

    私もクライオチューブに入れたHepes培養液の、CO2インキュベーター内でのpH変化について検討してみました。(凍結液製品のチューブは手元になかったので、別物での検討です。)

    Hepes培養液にフェノールレッドを加えて色を濃くしてあります。
    チューブA:フタをきつく閉めて、5%CO2インキュベーター内へ。
    チューブB:フタを緩めて、5%CO2インキュベーター内へ。
    チューブC:フタをきつく閉めて室内放置。

    2日後にチェックしたところ、MAIさんのご検討同様に、培養液の色からpHの低下が認められました。
    Bが黄色くなるのは当たり前ですが、ACの比較写真を見ると、フタを占めていたAも若干黄色に傾いてオレンジになっているのが分かると思います。
    一応pHを測定したところ、A:7.11、B:6.82、C:7.50でした。

    それから、一度pHが動いたHepes緩衝液はpHが戻らないと思うと私は発言しましたが、
    上記の変色したチューブのフタを緩めて大気中に放置したところ、赤色に変化してきていますので、
    CO2により変色したHepes培養液はCO2が抜ければ元にもどるのかもしれません。
    (↑培養液の専門家の方も、理論的には戻ると思うとおっしゃっていました。)
    これに関しては、明日またチェックしてみます。

    ただそうなってくると、オレンジ色で届いたVSが、室内に放置していても戻らなかったというのが腑に落ちませんね。
    ドライアイスとは別の原因かもしれませんね。もしくは、VSだから特別とか?

     

    #843
    MAI
    参加者

    やあさんへ

    実際に検討いただきありがとうございました

    今日、変色して届いた試薬を返送したのですが(届いてから10日経過)

    色は、かなり正常の色に戻っていたように感じました。

    聞いたお話によると、暴露されたCO2の影響が強すぎたのかも。。

    ともゆわれましたが、そこは未確認です。

     

    しかし、変色して届いた凍結液を、色が戻ったからといって

    再度使う気にはなれません。以後は、アルミの袋に包んで

    日本郵便さんで送ってくださるそうです。

    夏場に起こりやすいということでしたら、なにかしらそういう工夫を

    全てのご施設で実施していただいてもいいような気がしますが。

     

    今回、蓋を閉めておけばインキュベーター内でオーバーナイト加温

    しても大丈夫だ。と思っていた自分の予想を容器によっては覆す実験結果

    となり驚いています。

    培養業務は常に、変化が起こりうるということを、念頭に置いて

    やっていかなければいけないんだ。という良い経験となりました

    #844
    やあ
    参加者

    CO2インキュベーター内でpH変化したHepes培養液が、大気中で元に戻るかの検証もしました。
    結果は、やはりこちらでもpHは戻ってきました。
    pHが大きく変化したBは、少なくても2日間では完全には戻りませんでしたが、若干変化したAは、ほぼ元の色に戻った印象でした。
    1日後の写真Bは、フタをゆるめているからだと思いますが、液上部から赤くなってきているのが分かります。

    (Cの液量が減っているのは、別検討に使ってしまったからです。。。)

    私もクライオチューブがこんなにCO2ガスを透過させるという事実を、今回初めて知って驚いています。
    日常の業務の中には、まだまだ気付いていないことも沢山あると思いますので、些細なことでもこの掲示板で皆で共有できていけたらいいなあと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

    • この返信は3年、 11ヶ月前にやあが編集しました。
    #846
    やあ
    参加者

    「皆の知識部屋」に「培養液やART試薬の容器のCO2ガス透過性について」の記事を追加しましたので、チェックしてみて下さい。

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