返信先: ICSI時のドロップ温度について

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#1015
やあ
参加者

ご確認ですが、クリーンベンチというのは、テーブル面の金属の部分のことで、倒立顕微鏡はガラスのウォームプレートのことですか?
それとも、両方ガラスのプレートのことですか?

倒立用のウォームプレートは、メーカーでは中心が37℃になるように校正して出荷していると聞いています。実際、中心から外れて外周にいけばいくほど、手で触っても温度が下がっているのが実感できるかと思います。ですので、測定機器によっては上手く実測できていない場合もあるかもしれません。
今回はどんなタイプのセンサーで計測しましたか?

もしも正確に測定できていなかったとしたら、温度のキャリブレーションをされたとのことですので、場合によっては、ディッシュ内の温度が一般的よりも高すぎになっていることも懸念されると思います。

また、ウォームプレートの温度よりもドロップ内の温度は低くなっていることが知られています。特に足のあるディッシュ(Falcon1006等)ですと顕著で、私が過去に検討したときは設定値よりも4℃程低かったです。

あと、「低い温度でICSIを行っていたことにショック」とありますが、個人的には温度はある程度低いほうが、ICSI後の生存率が上昇してよいことだと考えています。室温で行っているというお話もお聞きしています。

ICSI時の温度に関しては、いくつか報告あるようですが、例えば下記の報告1)ではディッシュ内ドロップ温度が37℃になるようにウォームプレートを40℃に設定した場合、変性率が上昇して受精率が有意に低下したとのことでした。
1)八木亜希子 他. ICSI 時のウォームプレートの設定温度は受精率と変性率に影響を及ぼす. 第61回日本生殖医学会学術講演会. P-092

  • この返信は3年、 7ヶ月前にやあが編集しました。